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CBTの導入が進んでいる理由とは?

2023年12月04日
  • CBT

これまで試験といえば、紙の問題用紙と解答用紙を使い、会場に集合して行う「PBT(Paper-Based Testing)」が当たり前でした。しかし近年はインターネットを活用したオンライン試験である「CBT(Computer Based Testing)」への移行が急速に進んでいます。

なぜCBTの導入が進んでいるのか、今回はその理由について解説します。

1 .受験者が利用しやすい

現代のライフスタイルは多様化し、受験者が会場に集って試験を受ける従来の形は合わなくなりつつあります。受験者は試験日や試験会場が限定されると受験しにくくなりますし、試験主催者にとっても受験希望者の環境が整わずに受験できないことは避けたい、との思いがあります。

受験日時や会場を自分の都合に合わせて設定できるCBTは、そんな現代のライフスタイルに合った試験方式です。都合が合わなくなった場合は、試験の数日前でも変更やキャンセルができます。

2.デジタル化の流れに合致

2021年にデジタル庁が発足し、社会全体にデジタル化の波が押し寄せてきています。2026年には公文書の管理を全面的に電子化する方針が定められ、民間もデジタルによる業務変革(デジタル・トランスフォーメーション=DX)に本格的に取り組んでいます。

その流れの中、CBTはデータで試験・解答が行われ、結果もデジタルデータですぐに取得できます。受験者にとっては比較的短期間で合否がわかり、次のステップに進むことができます。主催者側も紙の管理や準備にかかっていた手間が省けて効率化に繋がりますし、データによって試験の改善を検討することができます。試験結果を企業や教育機関が活用したい場合も、すでにデータ化されているので容易に保管や分析ができます。

3.不正行為や漏洩のリスクを低減できる

PBTでは紙の問題用紙を準備する過程で、どうしても人の手が入ります。管理をずさんにしていれば漏洩する可能性がありますし、もし悪意を持った人がいれば漏洩を止めることはできません。解答用紙も紛失する可能性があります。また、試験官がいるとは言え、隣の人の回答を見るカンニングなどの不正をすることも可能です。

その点、CBTは出題も解答もコンピューターで行い、人の手を介すことがありません。データの送受信は暗号化されてセキュリティ面も万全なので、問題漏洩や管理ミスのリスクを低減することができます。一人ひとり違う問題が出題されるため、不正をすることも難しいです。

4.多彩な出題に対応できる

昨今は暗記だけで対応できる試験問題よりも、多様な考察力や応用力が求められる試験問題が増えてきました。そのため、単なる文章や図形だけで構成された問題だけでなく、精巧な画像、映像、音声を使った試験問題が求められるようになっています。

紙のPBTではこのような表現は難しいですが、CBTならば映像や音声を使った出題をすることができます。音声で解答することも可能なので、スピーキングテストも実施することができます。

5.新型コロナウイルスなどの感染症拡大の影響

CBTの導入には、新型コロナウイルスの流行が拡大した「コロナ禍」も大きな影響がありました。コロナ禍では「3つの密」を回避することが重要視され、従来の紙を使った会場試験のPBTは、同じ会場に多くの人が集まる「密」状態を作り出すため、試験を中止せざるを得ない時期がありました。たとえ試験を実施したとしても、移動が制限されて試験会場に行くことができない受験者もいるため、公正な試験が実施できない状況になってしまいました。

そこで、多くの試験主催者はPBTに代わる試験方法として、CBTの導入を検討するようになりました。CBTならば、多くの人が集まる「密」を避けることができますし、試験会場も各都道府県にあるので、移動を最小限に抑えることができます。

新型コロナウイルスは5類感染症となり、日常生活は戻ってきていますが、新たな感染症が流行し、紙による会場集合試験が再びできなくなる可能性もあります。その状況でもCBTならば試験を中止することなく継続できるという理解が広まり、コロナ禍をキッカケにCBT導入は急速に進みました。

6.自然災害に強い

日本では毎年のように自然災害が起こっています。試験日に台風や地震に見舞われるケースも十分に考えられます。試験が延期・中止になると、受験者にとってその試験が今後のキャリア設計などに重要な位置づけだった場合、人生に大きな影響を及ぼしてしまいます。また、試験主催者にとっても当日の対応や振替にかかる労力は相当なものになります。

しかし、CBTならば比較的短期間で振替受験をすることができます。試験日の数日前でも受験者自身で会場の変更やキャンセルができますし、受験会場(テストセンター)は全国各地にあるので受験しようとしていた地域で試験が実施できなくても、他の地域にあるテストセンターで受験することが可能です。試験主催者にとっても試験の振替や準備にかかる労力は少なくて済みます。

CBTは受験者にとっても主催者にとっても、災害が起こった際のリスクを軽減できることが、導入が進んでいる大きな理由です。

まとめ

試験日時や会場に縛られず、多彩な出題ができるCBTは、今の時代の流れにあった試験方式です。さまざまな試験で導入が進んでいますが、CBTのメリットを活かし、公正な試験を実施するためには、導入する際に試験会場の数、使用するコンピューターのスペック(性能)などをチェックすることをおすすめします。

プロメトリックのCBTテストセンターは、47都道府県120都市に設置。すべての会場において、高品質で利便性の高い試験会場で厳格性と公平性を約束した受験機会を提供します。

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ご不明な点がございましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。

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