コラム
なぜ企業や民間団体が資格制度を設置するの?そのメリットを解説!
- 資格
- 試験運営
資格には国家資格と民間資格があります。国家資格は法律に基づいて国が定める機関が試験を実施します。一方、民間資格は法律上の定めがなく、民間団体や企業などが資格試験を実施しています。民間資格は英検や簿記など歴史が古くて知名度が高いものもありますが、新しい資格制度も企業や団体によって次々と作られています。
なぜ多くの企業や団体が資格制度を導入するのでしょうか?企業が社内に資格制度を作るメリット、業界団体が業界内の資格制度を作るメリット、民間団体が一般向けに資格制度を作るメリット、それぞれについて解説します。
企業が社内(グループ内)に資格制度を作るメリット
多くの企業が従業員を対象にした資格制度を設置し、試験を実施しています。試験の合格を昇進や昇給の条件のひとつにするなど、さまざまな方法で活用されています。
1.技能の標準化
社内に資格制度を作り、試験を導入する過程で、従業員が仕事をする上で必要な知識や技能が整理され、明確にすることができます。それぞれが自己流で行っていたり、暗黙知となっていたりする技能を明文化し、標準化することで、品質管理や業務プロセスの向上に役立ちます。
2.従業員のモチベーションアップ
社内資格制度を通して、従業員の目指すべき方向が明らかになるので、目標を定めやすくなります。また、資格取得がキャリア形成に必要だと明確になれば、知識や技能の習得に積極的になるなど、モチベーションアップにつながります。もちろん、知識や技能を習得することによる従業員のスキルアップが期待できます。
3.企業のブランド価値の向上
社内試験を実施し、従業員のスキルアップや品質管理に役立てていることは、企業の社会的評価や信頼感につながり、ブランド価値が向上します。取引先や顧客、投資家からの信頼も得ることができます。
業界団体が業界内の資格制度を作るメリット
1.専門性の向上
資格試験に業界特有の専門知識やスキルを組み込むことで、業界全体の専門性が向上します。資格を持つ従業員により、効果的かつ高品質なサービスを提供できます。
2.業界のブランド価値の向上
3.業界全体のコンプライアンス遵守
資格試験に業界の倫理規範やルールを組み込むことにより、業界としてのコンプライアンスを徹底させることができます。資格制度があることで業界の信頼性が向上し、業界全体が健全に発展できます。
民間団体が一般向けに資格制度を作るメリット
多くの民間団体が一般を対象に資格制度を設置しています。ビジネスに活かせるもの、特定の職業に就くために必要なもの、趣味の世界を充実させるものまで多種多様な資格制度があります。
1.特定技能や知識のブランディング
特定分野の技能や知識が資格制度化されると、「格のあるもの」として認識されます。知名度がアップし、一般の人々はその分野の技能や知識を得るモチベーションが高まります。特定分野の技能や知識が広まり、市場価値を高めることが期待できます。
2.産業の発展
資格制度化されることで、特定の分野におけるスキルの向上を促進します。その結果、高度なスキルを持つ人材が増え、産業の生産性が向上したり、技術革新が起きたりすることが期待できます。人材が増えることにより、産業規模の拡大も見込めます。
3.収益性向上
資格制度を設置すると、多くの場合試験を行って合否判定し、資格取得の可否を判断します。また、試験に合格するためにカリキュラムを組んだり、テキストを配布したり、講義を行ったりすることが必要になることも多いです。そのため、資格制度を設置している団体は受講料や試験料などの収益を得ることができます。
まとめ
資格制度の設置は、多くのメリットをもたらします。試験の実施も、従来の紙の問題用紙と解答用紙による集合試験(PBT)に代わり、試験申込受付から受験料徴収、試験実施、採点、合否判定までオンラインで行うCBTが普及し、試験業務の負荷が大幅に軽減しました。新たな試験を設置する際は、CBTでの実施をぜひご検討ください。
資格制度の価値を高めるためにも、CBT検討の際はセキュリティの高さ、試験会場の数と品質を重視することをおすすめします。プロメトリックのCBTは、30年以上にわたって世界中の試験主催者団体の試験配信を安全、確実に行ってきました。国内には47都道府県120都市にテストセンターを設置し、すべての試験会場で厳格性と公平性を約束した受験機会を提供しています。
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